そうだ、思いだした

何となく、あのときは、君のことが、君のことが








A d d i c t    t o    y o u








「じん、」



誰かにふいに呼ばれて、俺の神経は迷うことなく

瞼を開かせる。

二、三回瞬きをすると、そこは、見慣れない部屋。







「俺、寝てた、、、?」

「思いっきり」




そういって君は、俺の頬を軽く抓って、微笑む。

それからまたいつもの、定位置、

俺の隣に座って、テレビを見始めた。



ストーブを出していないこの部屋は寒くて

冷たそうな床に座る君の足が、ちょっとだけ震えてる







「寒いね」

「寒いね」




君は俺とそっくりそのまま同じ言葉を返した後

テレビの笑い声に合わせて、笑った。



冬の夕方は、いつも以上に人を寂しくさせ

それでも時間は、刻一刻と過ぎていて。

画面の左上に写る数字が、無性に腹立たしい。


















「おいで」


君が大切そうに抱えるクッションを取り上げて、俺は、自分の膝を叩く。



きょとんとした顔は、すぐに、口元を緩ませ。

逃げない様に、それをしっかり抱きかかえる。














「ねえ、」


テレビを消して、無音状態のこの部屋に、

年に1度だけ響く自分の声

君は俺の耳元で、心地よく相づちを打った。






「また、逢えなくなんね」

「そうだね」






昼間の会話が、嘘だって思えるくらい
今は小さく、儚くて。
「、、、寂しい?」 「寂しくないの反対」 そういえば去年も、同じ質問に 同じ答えだったっけ 「俺が、を好きになった理由、知ってる?」 「知らない」 毎年、この日のこの時間は 窓の外から、雪が降り積もる様が見え 「なんとなく」 「何、それ(笑)」 「だから、なんとなくなの」 の首もとに付いているファーがくすぐったくて 3回続けてくしゃみをすると、 君は楽しそうに、だけど心底は笑ってない声を出して、顔を埋めた。 空気は透き通っていて 君は泣いていて 「じゃあ、なんとなく、嫌いにならないでね」 「・・・」 「ね」 「お前の事、嫌いになんかなってやんねーから、安心して」 君が、小さく笑った気がした。 “気がした”んじゃない。今度は本当に、嬉しそうに、笑ったんだ。 長く伸びたの髪を、俺の指に絡め そしてまた、濡れた頬を拭って、唇を落とし、体温を分け合って 今はこうすることしか出来ないけど、 いつかきっと、泣き顔なんてさせてやんない日々が来るんだから ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 久々ですこんにちはごめんなさい(土下座)微妙な終わり方・・・ 七夕の冬バージョン。冬しか逢えないっていうね。 仁は、たしかにおばかさんだけど・・・!(おい) いざというときに頼れるひとだと思いますフフフ。 そんな君を、心から愛しちゃってますけど何か。 04.11.28
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