君が笑ってると、俺は何も言わず笑い返した。
君が泣いてると、只、黙って抱きしめた。

いつだってこの部屋に声が溢れることなんてない。



君の声がこの耳に届くことは、



























あの日、起きて寝ぼけてる俺に、は尋常じゃないほど慌てて何かを訴えた。
すぐに気付いた。


声が出ない。音が聞こえない。



落ち着けって紙に書いて、一番テンパってるのは俺だった。







その足で病院へ行き、先生は長い病名を告げた。聞いたこともないよーな。






















部屋に2人で居てもいつもとは違う。しんと静まり返る世界。
正直、どうしていいかわからなかった。

は俺の隣まで来て、紙に一言書いて笑った。
悲しそうに、笑った。







もう 和也の声聞けないのかなぁ








思わず、涙が流れた。
辛いのはお前なのに、俺がしっかりしねーといけないのに
拭っても拭っても、馬鹿みたいに涙は溢れた。

















君が眠ったあとも俺は寝れずに居た。
眠りに落ちる前、最後に書かれた“頑張るよ”の下に
汚い字で付け足した。


一緒に、と。









守ってやるとか、そんな気の利いた言葉は思いつかなかった。
今までのような生活に、色んなことが制限されるのも理解していたし、
何より、君の気持ちが閉ざされるのが心配だった。













夢の中の俺もそんなことを考えてた。
でも、答えなんてすぐ傍にあったんだ。

俺はお前が好きだから。
それがこれから変わることは無い。

今までみたいに、そう、伝えればいい。


何でもないささやかな事さえ、特別な幸せだって思えんのは、が居るからだと。

これからの2人にどんなことが待ってろうが、越えてけると。



乾いた涙を、そっと隠した。





























その日から俺等は必死で手話を覚えた。
何日もすると、普通の会話なら出来るくらい、上達した。

それ以上に、の考えてることなら、表情を見ればすぐに解った。


毎日、そっと抱きしめ愛を確かめるから、
不安が過ぎる日なんて、一時も無い。










こんな日々が続く中で、何度も繰り返し想う。
俺等はずっと前から、言葉なんて必要なかったの、だと。

言葉なんて越えて繋がってる何かがあって、
が、言葉を失った今だからこそ、

感じれるものも、多かった。
















今日はどんな景色を見た?
どんな想いをした?

楽しそうに手で話す君を見れば、忙しい仕事のことも忘れられた。



微かに聞こえる耳に唇当てて、好きだよって囁けば
幸せだと、君は笑った。










和也、



って、
曖昧だけど、小さくそう言った声は、
ちゃんと俺の耳に届いたよ。




















朝目覚め繰り返す生活。
太陽の光の中 君は







俺の、腕の中で。








静かに聞こえる寝息さえも、愛おしく感じた。
こんな毎日がずっと続く様に。

瞼を閉じて、君と、夢の中へ。





















SPECIAL HAPPINESS...
























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SPECIAL HAPPINESSはこんなimage。
ごめん、亀梨サン、素で好き(殴)





05.03.25































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