まだ、二十歳じゃない君なのに、
ZIPPOに火を付ける様は、まるで、大人だ
もうひとつの ツキノミチ 帰り道に、亀梨と会った。
中学の同級生だった亀梨は、いつの間にか、
昔の面影さえ無くなって、 同じくらいだった身長は、見上げる程高くなってた。
「チビだね、相変わらず」
「ありがとう」
「褒めてない」
亀梨は、笑うのと同時に、煙草の煙を吐き出した。
暗い背景の中で、煙の白だけが、ハッキリと瞳に映る。
目線を何処に合わせればいいのか分からなくて、上を見上げる。
今日は、満月だった。
「お前、社会人と付き合ってるって聞いたけど」
「そんなの、でたらめだよ」
「あ、そう」
目が合わないように、亀梨の方を見た。
月に照らされた横顔は、綺麗、以外の言葉が見つからなかった。
本当にあたしは、この人と、同じ学校で
同じ時間を過ごしたことがあるのだろうか、なんて
あの日の事は、いつまでも忘れてないのに
「亀梨は、芸能人になって、さぞかしモテるそうで」
「世の中そんな甘くねーの」
「あ、そう」
亀梨は、短くなった煙草を、片手で器用に回転させ、
川に投げ捨てた。
クルクルと回る紅い火は、直ぐに川に沈んで。
開いた片手を、もう片方と同じ様に、ポケットに入れる
あたしたちの、会話は、途切れた
ねえ、まさか、だなんて、ね
少し前を歩く、亀梨の背中を見詰め、
自分の鼓動が早くなってることに、気付く
「亀梨」
見返る君は、笑ってて。
その笑顔に、今にも、泣きそうになる、あたしは
「亀梨の家、全く逆方向でしょ?なんで、こんなとこ、歩いて、、、」
「待ち合わせしてんの、4年前に。
お前と」
堪えきれず零れた涙は、
拭うこと無く、頬を伝った。
「あたし、名前書くの、忘れて、」
「あんな汚い字書くの、お前しか居なくない?」
「あ、りがと」
「褒めてない」
たった一枚の紙切れは、
4年という長い歳月を経ても
亀梨の記憶に、残っててくれた 「あんな、挑戦状みたいなラブレター、初めて読んだよ」
「、、、ありがとう」
「だーかーらー、」
“褒めてない”の変わりに、亀梨は、
あたしにひとつの、質問をした。
あたしは、頷いた。
亀梨は、笑った。
そして、初めて、亀梨は、あたしの手を、握った。
手の冷たさに驚いて、 遅れてごめん、って、君はそう言った。

「来るの、躊躇った、、、?」
「違くて、何着てこうか迷ってさ」
「、、、バカ」
嬉しくて、信じられなくて、恥ずかしくて
亀梨の顔は、見れなかった

「そんなに泣く女は、男に好かれねえよ?」
「あたしは、亀梨だけでいいよ」
「あ、そう」
だけど、月明かりに照らされた二人の陰は、
あたしが4年間、ずっとずっと夢に見たモノだった
「長かった、、、?」
「長かった」
これからは、飽きる程、一緒に居よう
ツキノミチで誓った約束は
4年を越えて、これからを越えて、永遠。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 久々!どうもご無沙汰してました、管理人あきです。
えーと、設定などは詳しく書いてませんが、その辺は、お任せします。
二人は昔付き合ってた風だけど、
でもラブレター書いてるしね。あたしにも分かりません(逃)
ツキノミチ、いい曲よね。ツキノミチと言ったら亀梨。
ていうか、あたしの書く文章て、ホントに意味不明よね(死)

04.10.11
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